PlateSpin Migrateは、VMware vCloud DirectorからMicrosoft Azureへのワークロードのマイグレーションをサポートしています。
VMware vCloud DirectorからMicrosoft Azureへのワークロードのマイグレーションでは、オンプレミスのPlateSpin Migrate Serverをソースネットワークに展開します。オンプレミスのMigrate Serverでは、データセンターとAzure間およびデータセンターとvCloud間に、サイト間VPNゲートウェイが必要です。図 12-6に、Azure、vCloud、データセンターマイグレーション環境のさまざまなコンポーネントの所在とそれらのコンポーネント間の通信を示します。
図 12-6 vCloudからAzureへのマイグレーションのためのオンプレミスのMigrate Server
別の方法として、ターゲットAzure環境でAzure MarketplaceからPlateSpin Migrate Serverを展開することもできます。VPNは必要ありません。Migrate Agentで、パブリックインターネット上のセキュアな通信を使用して、ワークロードをクラウドベースのMigrateサーバに登録します。データ暗号化を使用して、レプリケーション用データのパブリックインターネット上でのセキュリティを確保します。インターネットアクセスとパブリックIPアドレスは必要です。図 12-7に、Azure、vCloud、データセンターマイグレーション環境のさまざまなコンポーネントの所在とそれらのコンポーネント間の通信を示します。
メモ:ブロックベースの転送ドライバをインストール、アンインストール、アップグレードする際には、ソースWindowsワークロードの再起動が必要です。ソースLinuxワークロードでは再起動は不要です。
図 12-7 VPNを使用しないvCloudからAzureへのマイグレーションのためのAzure内のMigrate Server
ターゲットAzure環境を準備するには、セクション 9.2, Azureにワークロードをマイグレートするための要件に記載されている次の情報を確認してください。
ソースワークロードがターゲットAzure設定によってサポートされていることを確認します。
vCloudからAzureへのワークロードのマイグレーションに、オンプレミスのMigrate Serverを使用するには:
データセンターとAzure環境の間にサイト間VPNを展開します。
データセンターとVMware vCloud Virtual Private Cloudの間にサイト間VPNを展開します。
データセンターとAzureの間でVPNゲートウェイを使用するため、Migrate Server用にプライベートIPアドレスを使用できます。
VPNが使用できるのでMigrate Agentは必要ありませんが、これも機能します。登録のためのネットワークポートとファイアウォールの要件については、セクション 2.6.2, ワークロード登録の要件を参照してください。
(Migrateディスカバリ)ソースおよびターゲットネットワークが次の要件を満たしていることを確認します。図 12-6, vCloudからAzureへのマイグレーションのためのオンプレミスのMigrate Serverも参照してください。
VPNを使用しないvCloudからAzureへのワークロードのマイグレーションに、クラウドベースのMigrate Serverを使用するには:
ターゲットAzureネットワーク環境にPlateSpin Migrate Serverを展開します。VPNを使用しないマイグレーション環境が、C2Cで非VPNのマイグレーションの必要条件を満たしていることを確認します。
Azureにより、リモートデスクトッププロトコル(RDP)ポート(TCP/3389)とSecure Shell (SSH)ポート(TCP/22)が、ソースワークロードVMのAzureセキュリティグループに自動的に追加されます。レプリケーショントラフィック用のポート 3725、HTTPSトラフィック用のポート 443など、マイグレーションサービスを提供するためにPlateSpin Migrateが必要とするその他のポートも、ソースワークロードのAzureセキュリティグループに手動で追加する必要があります。
マイグレーション用のワークロードログイン要件については、表 22-2, ソースワークロードを対象とするマシンタイプと資格情報のガイドラインのWindowsおよびLinuxソースワークロードのログイン要件を参照してください。
タスク |
説明 |
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ネットワークリソースを準備します。 |
図 12-6, vCloudからAzureへのマイグレーションのためのオンプレミスのMigrate Server 図 12-7, VPNを使用しないvCloudからAzureへのマイグレーションのためのAzure内のMigrate Server |
vCloudマイグレーション環境を準備します。 |
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PlateSpin Migrate用のAzureソースワークロードを準備します。 |
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ターゲットクラウドプラットフォームを検出します。 |
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vCloud内のソースワークロードを検出します。 オプションで、Migrate Agentを使用してAzure内のクラウドベースのMigrateサーバにソースワークロードを登録できます。 |
セクション 22.6.2, Migrate Webインタフェースでのワークロード検出 -または- |
ターゲットワークロードマイグレーションを設定します。 |
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マイグレーションを実行します。 |