マイグレーションジョブを設定する前に、ターゲットプラットフォームを検出してインベントリを実行する必要があります。インベントリでは、RAM容量、コアとプロセッサの数、データストア、ネットワーク、リソースグループなど、ホストプラットフォームとそのリソースに関する情報を収集します。
Migrate Clientでは、次のものを検出できます。
個別の仮想マシンホストサーバ
複数の仮想マシンホストサーバ
すべてのVMware vCenter Serverと提携するVMware ESXホスト
Hyper-Vホスト
検出操作を開始する前に、PlateSpin Serverがソースワークロードおよびターゲットと通信できることを確認します。詳細については、「セクション 2.6.1, 検出の要件」を参照してください。
Migrate Clientを使用してターゲットを検出するには:
Migrate Clientのツールバーで、詳細の検出をクリックします。
または
[サーバ]ビューで、空白の領域を右クリックし、詳細の検出を選択します。
詳細の検出ダイアログボックスにターゲットのホスト名またはIPアドレスを入力します。
複数のマシンを検出するには、複数のホスト名またはIPアドレスをセミコロンで区切って指定します。ターゲットがNATデバイスの背後にある場合は、パブリック(外部)IPアドレスを指定してください。
NATを通じたパブリックおよびプライベートネットワーク経由のマイグレーションを参照してください。
ターゲットプラットフォームのマシンタイプを選択します。[VMware vCenter]を選択する場合は、vCenterクラスタの名前も指定します。
Windows
Linux
VMware ESX
VMware vCenter
Microsoft Hyper-V
詳細については、「ターゲットホストの検出ガイドライン」を参照してください。
Xen Hypervisorシステムを持つホストを検出すると、これらのシステムが(VMホストターゲットではなく)PlateSpin Migrateソースワークロードとして登録される結果になります。ワークロードマイグレーションターゲットとしてこれらのプラットフォームを使用する方法については、Xen上の仮想マシンへのマイグレーションを参照してください。
検出するマシンの管理者の資格情報を指定します。
詳細については、ターゲットホストの検出ガイドラインを参照してください。
(オプション)将来のジョブで使用するために、これらの資格情報を保存する場合は、保存(ローカルで暗号化)オプションを有効にします。
検出をクリックし、プロセスが完了するのを待ちます。
(オプション)ジョブの進行状況を監視する場合は、[ジョブ]ビューに切り替えます。
Webインタフェースからワークロードをマイグレートするには、まず目的のターゲットプラットフォームとそのリソースを追加または検出する必要があります。
PlateSpin Migrate Webインタフェースでは、次の仮想およびクラウドターゲットプラットフォームの検出をサポートしています。
Amazon Cloudリージョン
Microsoft Azureロケーション
VMware Cloud on AWSでホストされるVMware DRSクラスタ
VMware DRSクラスタ([ターゲット]リストにはこのクラスタが表示されます。)
ホストとしてのVMware DRSクラスタ([ターゲット]リストには、親クラスタではなく、クラスタ内の各ホストが表示されます。)
VMware ESXサーバ
VMware vCloud Organization
ターゲットを追加すると、それに関連付けられているリソースが自動的に検出されます。一度に1つのプラットフォームを追加できます。[ターゲット]ページに、使用可能なすべてのターゲットプラットフォームがリストされます。
検出操作を開始する前に、PlateSpin Serverがソースワークロードおよびターゲットと通信できることを確認します。セクション 2.6.1, 検出の要件を参照してください。
ターゲットプラットフォームを追加するには:
Migrate Webインタフェースで、ターゲット>Add Target (ターゲットの追加)の順にクリックします。
次のターゲットタイプから1つを選択します。
Amazon Cloudリージョン
Microsoft Azureロケーション
VMware Cloud on AWS
VMware DRSクラスタ
ホストとしてのVMware DRSクラスタ
VMware ESXサーバ
VMware vCloud Organization
前の手順で選択したターゲットのタイプに応じて、適切なアクセス情報を指定します。
Amazon Cloudリージョン: 詳細については、「表 21-4」を参照してください。
Microsoft Azureロケーション: 詳細については、「表 21-5」を参照してください。
Microsoft Azureの場所のオプションについては、PlateSpin Migrate Resources WebページのホワイトペーパーPlateSpin MigrateでサーバをMicrosoft Azureにマイグレートする際のベストプラクティス
を参照してください。
VMware Cloud on AWS: 詳細については、「表 21-6」を参照してください。
VMware DRSクラスタ: 詳細については、表 21-7を参照してください。
ホストとしてのVMware DRSクラスタ: 詳細については、表 21-8を参照してください。
VMware ESXサーバ: 詳細については、表 21-9を参照してください。
VMware vCloud Organization: 詳細については、「表 21-10」を参照してください。
表 21-4 Amazon Cloudリージョンのオプション
オプション |
説明 |
---|---|
This Migrate Server instance has an IAM role attached. Use the IAM role to access Amazon EC2 Region (このMigrate ServerインスタンスにはIAM役割が関連付けられています。このIAM役割を使用してAmazon EC2リージョンにアクセスします) |
IAM役割が関連付けられたAWSベースのMigrateサーバを使用する場合、このオプションはユーザインタフェースに表示され、デフォルトで選択されます。PlateSpin Migrateは、関連付けられたIAM役割を使用してAWSアカウントにアクセスします。ただし、このデフォルトの動作を上書きし、アクセスキーIDとシークレットキーIDの資格情報を使用してAWSアカウントにアクセスするには、このオプションを無効にする必要があります。 |
アクセスキーID |
AWSアカウントのアクセスキーIDを指定します。このオプションは、This Migrate Server instance has an IAM role attached. Use the IAM role to access Amazon EC2 Region (このMigrate ServerインスタンスにはIAM役割が関連付けられています。このIAM役割を使用してAmazon EC2リージョンにアクセスします)オプションが選択されている場合は表示されません。 |
シークレットキーID |
AWSアカウントへのアクセスに必要なシークレットキーIDを指定します。このオプションは、This Migrate Server instance has an IAM role attached. Use the IAM role to access Amazon EC2 Region (このMigrate ServerインスタンスにはIAM役割が関連付けられています。このIAM役割を使用してAmazon EC2リージョンにアクセスします)オプションが選択されている場合は表示されません。 |
リージョン名 |
Amazon ターゲットのリージョンを選択します。 |
表 21-5 Microsoft Azureロケーションターゲット用のオプション
オプション |
説明 |
---|---|
Azureクラウド |
ターゲットAzureプラットフォームに適したAzure環境を次の中から1つ選択します。デフォルトでは[Azure Global (Azureグローバル)]が選択されています。
|
Subscription Id (購読ID) |
Microsoft AzureアカウントのサブスクリプションIDを指定します。 |
アプリケーションID |
PlateSpin Migrateがユーザの代わりにワークロードをターゲットAzureアカウントのVMにレプリケートまたはマイグレートする際に、Azure APIを使用できるようにするために必要なAzureアプリケーションIDを指定します。 |
ユーザ名とパスワード |
親Microsoft Azureアカウントにアクセスするための管理者レベルの資格情報を指定します。 |
場所名 |
Microsoft Azureターゲットの場所を選択します。 場所リストの更新をクリックして、メニューに表示される場所のリストを更新します。 事前定義済みのAzureクラウド環境の場合、場所は地理的リージョンとアルファベット順にソートされます。マッピングは固定され、Azureが使用する現在のカテゴリに基づいています。Microsoft Azureで現在のリリースの後に新しい地域を追加すると、Migrateでは、それらの地域がRecently Added (最近追加した)カテゴリに動的にアルファベット順で表示されます。 |
表 21-6 AWSターゲット上のVMwareクラウドのオプション(VMware DRSクラスタターゲットとして検出)
オプション |
説明 |
---|---|
vCenterホスト名またはIP |
vCenterサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。 |
クラスタ名 |
DRSクラスタの名前を指定します。このオプションは、VMware DRSクラスタのみに対して有効です。 |
ユーザ名とパスワード |
ターゲットホストにアクセスするために管理者レベルの資格情報を指定します。 |
表 21-7 VMware DRSクラスタターゲットのオプション
オプション |
説明 |
---|---|
vCenterホスト名またはIP |
vCenterサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。 |
クラスタ名 |
DRSクラスタの名前を指定します。このオプションは、VMware DRSクラスタのみに対して有効です。 |
ユーザ名とパスワード |
ターゲットホストにアクセスするために管理者レベルの資格情報を指定します。 |
表 21-8 ホストとしてのVMware DRSクラスタターゲットのオプション
オプション |
説明 |
---|---|
vCenterホスト名またはIP |
vCenterサーバのホスト名またはIPアドレスを指定します。 |
クラスタ名 |
DRSクラスタの名前を指定します。このオプションは、VMware DRSクラスタのみに対して有効です。 |
ユーザ名とパスワード |
ターゲットホストにアクセスするために管理者レベルの資格情報を指定します。 |
表 21-9 VMware ESXサーバターゲットのオプション
オプション |
説明 |
---|---|
ホスト名またはIP |
VMware ESXサーバのホスト名または IPアドレスを指定します。 |
ユーザ名とパスワード |
ターゲットホストにアクセスするために管理者レベルの資格情報を指定します。 |
表 21-10 VMware vCloud Organizationターゲット用のオプション
オプション |
説明 |
---|---|
vCloud Directorサーバアドレス |
vCloud Directorサーバのサーバホスト名またはIPアドレスを指定します。 たとえば、cloud.example.comまたは10.10.10.101です。 |
組織名 |
vCloud Directorサーバの組織の名前を指定します。 vCloudでは名前の大文字小文字が区別されます。作成した名前を正確に入力します。 たとえば、DemoOrg001です。 |
ユーザ名とパスワード |
ターゲットホストにアクセスするための組織レベルの管理者の資格情報を指定します。 たとえば、demouser1とdemopwdです。 |
テスト資格情報をクリックして、指定した資格情報の値を検証します。
追加をクリックしてターゲットを追加し、その詳細を検出して、それを[ターゲット]ページに表示します。