PlateSpin Migrateは、Amazon Web Services EC2 CloudからMicrosoft Azure Cloudへのワークロードのマイグレーションをサポートしています。
Amazon Web Services EC2 CloudからMicrosoft Azure Cloudへのワークロードのマイグレーションでは、ターゲットAzure環境にPlateSpin Migrate Serverを展開します。関係するサイト間にVPNは必要ありません。インターネットアクセスとパブリックIPアドレスは必要です。図 12-1に、AWS、Azure、データセンターマイグレーション環境のさまざまなコンポーネントの所在とそれらのコンポーネント間の通信を示します。
ターゲットAzure環境では、Azure MarketplaceからのPlateSpin Replication Environmentのアプリケーション使用を可能にする必要もあります。
Migrate Agentで、パブリックインターネット上のセキュアな通信を使用して、ワークロードをクラウドベースのMigrateサーバに登録します。パブリックインターネット上のAWSソースワークロードとAzureのPlateSpinレプリケーション環境間でデータをセキュアに転送するために、データ転送の暗号化を有効にします。
メモ:ブロックベースの転送ドライバをインストール、アンインストール、アップグレードする際には、ソースWindowsワークロードの再起動が必要です。ソースLinuxワークロードでは再起動は不要です。
図 12-1 VPNを使用しないAWSからAzureへの自動マイグレーション用のクラウドベースMigrate Server
ターゲットAzure環境を準備するには、セクション 9.2, Azureにワークロードをマイグレートするための要件に記載されている次の情報を確認してください。
ソースワークロードがターゲットAzure設定によってサポートされていることを確認します。
ターゲットAzureネットワーク環境にPlateSpin Migrate Serverを展開します。VPNを使用しないマイグレーション環境が、C2Cで非VPNのマイグレーションの必要条件を満たしていることを確認します。
AWS内のソースワークロードの場合:
AWSでは、ソースワークロードVM用にリモートデスクトッププロトコル(RDP)ポート(TCP/3389)とSecure Shell (SSH)ポート(TCP/22)が自動的に追加されます。レプリケーショントラフィック用のポート3725、HTTPSトラフィック用のポート443など、マイグレーションサービスを提供するためにPlateSpin Migrateが必要とするその他のポートもソースワークロードのAWSセキュリティグループに手動で追加する必要があります。
Windowsワークロードでは、ユーザ名とパスワードを使用します。
Linuxワークロードでは、ルートユーザまたはルート相当ユーザを使用します。
AWSでは、Amazon Linux AMIによって、デフォルトでec2userユーザ名とPEMキー資格情報が有効になり、rootユーザ名とパスワード資格情報が無効になります。Migrateディスカバリを使用してワークロードをインベントリするには、AWSのソースLinuxワークロードに対するrootユーザアクセスを有効にする必要があります。詳細については、セクション 12.8, AWSのソースLinuxワークロードに対するルートユーザ資格情報の有効化を参照してください。
タスク |
説明 |
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ネットワークリソースを準備します。 |
図 12-1, VPNを使用しないAWSからAzureへの自動マイグレーション用のクラウドベースMigrate Server |
Azureマイグレーション環境を準備します。 |
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PlateSpin Migrate用のAWSソースワークロードを準備します。 |
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ターゲットクラウドプラットフォームを検出します。 |
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Migrate Agentを使用して、ソースワークロードをクラウドベースのMigrateサーバに登録します。 |
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ターゲットワークロードマイグレーションを設定します。 |
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マイグレーションを実行します。 |