12.8 AWSのソースLinuxワークロードに対するルートユーザ資格情報の有効化

PlateSpin Migrateでは、Linuxワークロードの検出のためにrootユーザ資格情報が必要です。Migrate Agentの代わりにMigrateディスカバリを使用して、AWSでソースワークロードをインベントリするには、ワークロードに対するrootユーザアクセスを有効にする必要があります。AWSでは、Amazon Linux AMIによって、デフォルトでec2userユーザ名とPEMキー資格情報が有効になり、rootユーザ名とパスワード資格情報が無効になります。

メモ:Migrate Serverがデータセンター内にオンプレミスで常駐している場合、Migrateディスカバリを使用してインベントリを行うには、AWSアカウントとデータセンターの間にサイト間VPNが必要です。

AWSソースLinuxワークロード上でルートユーザ資格情報を有効にするには:

  1. SSHツール(Puttyなど)を使用して、AWS内のソースLinuxワークロードに接続し、ユーザ名ec2userとPEMキーの資格情報を使用してログインします。

  2. sudo suを実行します。

  3. passwdコマンドを実行して、rootユーザのパスワードを作成します。

  4. テキストエディタで、/etc/ssh/sshd_configファイルを編集します。ディレクティブPasswordAuthentication noをコメント解除し、yesに設定します。

    PasswordAuthentication yes
  5. /etc/init.d/sshd reloadコマンドを実行するかワークロードを再起動して、変更を適用します。

    Red Hat Enterprise Linux 7.xでは、次のコマンドを使用します。

                  /bin/systemctl restart sshd.service
                

    一部のLinuxディストリビューションでは、SSHデーモンの再読み込みや再起動が機能しない可能性があります。この場合には、設定を適用するために再起動が必要になります。