12.7 vCloudからAWSへのC2Cマイグレーションの前提条件

12.7.1 vCloudからAWSへのC2Cマイグレーションの展開

VMware vCloud DirectorからAmazon Web Services EC2 Cloudへのワークロードのマイグレーションでは、オンプレミスのPlateSpin Migrate Serverをソースネットワークに展開します。データセンターとAWS間およびデータセンターとvCloud間に、VPNゲートウェイが必要です。図 12-10に、AWS、vCloud、データセンターマイグレーション環境のさまざまなコンポーネントの所在とそれらのコンポーネント間の通信を示します。

図 12-10 vCloudからAWSへのマイグレーションのためのオンプレミスのMigrate Server

別の方法として、ターゲットAWS環境でAWS MarketplaceからPlateSpin Migrate Serverを展開することもできます。VPNは必要ありません。Migrate Agentで、パブリックインターネット上のセキュアな通信を使用して、ワークロードをクラウドベースのMigrateサーバに登録します。データ暗号化を使用して、レプリケーション用データのパブリックインターネット上でのセキュリティを確保します。インターネットアクセスとパブリックIPアドレスは必要です。図 12-11に、AWS、vCloud、データセンターマイグレーション環境のさまざまなコンポーネントの所在とそれらのコンポーネント間の通信を示します。

メモ:ブロックベースの転送ドライバをインストール、アンインストール、アップグレードする際には、ソースWindowsワークロードの再起動が必要です。ソースLinuxワークロードでは再起動は不要です。

図 12-11 VPNを使用しないvCloudからAWSへのマイグレーションのためのAWS内のMigrate Server

12.7.2 AWSにワークロードをマイグレートするための要件

ターゲットAWS環境を準備するには、セクション 8.2, アマゾンウェブサービスにワークロードをマイグレートするための要件に記載されている次の情報を確認してください。

ソースワークロードがターゲットAWS設定によってサポートされていることを確認します。

12.7.3 vCloudからAWSへワークロードをマイグレートするための要件

vCloudからAWSへのワークロードのマイグレーションに、オンプレミスのMigrate Serverを使用するには:

VPNを使用しないvCloudからAWSへのワークロードのマイグレーションに、クラウドベースのMigrate Serverを使用するには:

12.7.4 vCloudからAWSへの自動マイグレーションのチェックリスト

タスク

説明

ネットワークリソースを準備します。

図 12-10, vCloudからAWSへのマイグレーションのためのオンプレミスのMigrate Server

図 12-11, VPNを使用しないvCloudからAWSへのマイグレーションのためのAWS内のMigrate Server

セクション 12.7.1, vCloudからAWSへのC2Cマイグレーションの展開

vCloudマイグレーション環境を準備します。

セクション 12.7.2, AWSにワークロードをマイグレートするための要件

PlateSpin Migrate用のAWSソースワークロードを準備します。

セクション 12.7.3, vCloudからAWSへワークロードをマイグレートするための要件

ターゲットクラウドプラットフォームを検出します。

セクション 21.4.2, Webインタフェースでのターゲットの検出

vCloud内のソースワークロードを検出します。

オプションで、Migrate Agentを使用してAWS内のクラウドベースのMigrateサーバにソースワークロードを登録できます。

セクション 22.6.2, Migrate Webインタフェースでのワークロード検出

-または-

セクション 22.7, Migrate Agentによるワークロードの登録と詳細の検出

ターゲットワークロードマイグレーションを設定します。

セクション 31.2, VMware vCloud Directorへのワークロードのマイグレーションの設定

マイグレーションを実行します。

セクション 40.0, ワークロードのマイグレーションの実行