PlateSpin Migrateは、Microsoft AzureからVMware vCloud Directorへのワークロードのマイグレーションをサポートしています。
Microsoft AzureからVMware vCloud Directorへのワークロードのマイグレーションでは、オンプレミスのPlateSpin Migrate Serverをソースネットワークに展開します。オンプレミスのMigrate Serverでは、データセンターとAzure間およびデータセンターとvCloud間に、サイト間VPNゲートウェイが必要です。図 12-4に、Azure、vCloud、データセンターマイグレーション環境のさまざまなコンポーネントの所在とそれらのコンポーネント間の通信を示します。
図 12-4 AzureからvCloudへのマイグレーションのためのオンプレミスのMigrate Server
別の方法として、ソースAzure環境でAzure MarketplaceからPlateSpin Migrate Serverを展開することもできます。VPNは必要ありません。Azureサーバがソースワークロードと同じネットワークセキュリティグループにある場合、ディスカバリを使用してAzureにワークロードを追加できます。 データ暗号化を使用して、レプリケーション用データのパブリックインターネット上でのセキュリティを確保します。図 12-5に、Azure、vCloud、データセンターマイグレーション環境のさまざまなコンポーネントの所在とそれらのコンポーネント間の通信を示します。
メモ:図 12-5は、ソースワークロードとMigrate Serverが同じネットワークセキュリティグループにある状態を示しています。これらが別のセキュリティグループにある場合には、ソースワークロード上でMigrate Agentを使用してワークロードを登録し、そのインベントリ詳細をHTTPS (TCP/443)経由でPlateSpin Migrateサーバに送信します。セクション 2.6.2, ワークロード登録の要件およびセクション 22.7, Migrate Agentによるワークロードの登録と詳細の検出を参照してください。
図 12-5 VPNを使用しないAzureからvCloudへのマイグレーションのためのAzure内のMigrate Server
ターゲットvCloud環境を準備するには、セクション 10.2, VMware vCloud Directorへのワークロードマイグレーションの計画に記載されている情報を確認してください。
ソースワークロードがターゲットvCloud設定によってサポートされていることを確認します。
Asure内のソースワークロードの場合:
Azureにより、リモートデスクトッププロトコル(RDP)ポート(TCP/3389)とSecure Shell (SSH)ポート(TCP/22)が、ソースワークロードVMのAzureセキュリティグループに自動的に追加されます。レプリケーショントラフィック用のポート3725、HTTPSトラフィック用のポート443など、マイグレーションサービスを提供するためにPlateSpin Migrateが必要とするその他のポートもソースワークロードのセキュリティグループに手動で追加する必要があります。
Windowsワークロードでは、ユーザ名とパスワードを使用します。
Linuxワークロードでは、ルートユーザまたはルート相当ユーザを使用します。
AzureからvCloudへのワークロードのマイグレーションに、オンプレミスのMigrate Serverを使用するには:
データセンターとAzure環境の間にサイト間VPNを展開します。
データセンターとVMware vCloud Virtual Private Cloudの間にサイト間VPNを展開します。
オンプレミスのMigrate ServerでVPNを使用するため、Migrate Server用にプライベートIPアドレスを使用できます。
ソースおよびターゲットネットワークが次の要件を満たしていることを確認します。
VPNが使用できるのでMigrate Agentは必要ありませんが、これも機能します。登録のためのネットワークポートとファイアウォールの要件については、セクション 2.6.2, ワークロード登録の要件を参照してください。
VPNを使用しないAzureからvCloudへのワークロードのマイグレーションに、クラウドベースのMigrate Serverを使用するには:
ソースAzureネットワーク環境にPlateSpin Migrate Serverを展開します。VPNを使用しないマイグレーション環境が、C2Cで非VPNのマイグレーションの必要条件を満たしていることを確認します。
Migrate Server上のPlateSpinの環境設定:
(Azure内のMigrate Server) ServerIsHostedInCloud: ServerIsHostedInCloudパラメータからazureの値を削除して、[ターゲットの追加]ダイアログに選択肢としてすべてのターゲットタイプが表示されるようにします。vCloudターゲットの設定時には、VMware vCloud組織オプションを選択します。
タスク |
説明 |
---|---|
ネットワークリソースを準備します。 |
図 12-4, AzureからvCloudへのマイグレーションのためのオンプレミスのMigrate Server 図 12-5, VPNを使用しないAzureからvCloudへのマイグレーションのためのAzure内のMigrate Server |
vCloudマイグレーション環境を準備します。 |
|
PlateSpin Migrate用のAzureソースワークロードを準備します。 |
|
ターゲットクラウドプラットフォームを検出します。 |
|
Azure内のソースワークロードを検出します。 |
|
ターゲットワークロードマイグレーションを設定します。 |
|
マイグレーションを実行します。 |