Silk4J で Service Virtualization(SV)の機能を使用すると、Web アプリケーションのバックエンド サービスをシミュレートすることができます。これにより、テスト時に正しくアクセスできない、またはテスト用に構成できない複雑な Web アプリケーションのコンポーネントを簡単にテストできます。Silk4J でテストを実行する際に、テスト対象アプリケーション(AUT)の実際のサービスの変わりにテスト用の仮想的なサービスを利用できます。
たとえば、AUT のテスト時に実際のクレジット カード サービスを使って、実際に購入処理を行ってカードにチャージすることは現実的ではありません。このような場合、テスト用の仮想的なサービスを利用することが好まれます。
Silk4J では、SV Lab によって提供されるサービス仮想化機能を利用します。SV Lab の機能についての詳細は、SV Lab のドキュメントを参照してください。
Silk4J のサービス仮想化は、以下の手順で実行します。
- アプリケーション用に新しい Silk4J テストを作成します。
- アプリケーションのテストに使用するブラウザーに対して、サービス仮想化プロキシ サーバーを使用するように設定します。
- アプリケーションのエンドポイントを検出します。
- 特定のエンドポイント経由で送信されるデータを学習します。
- サービスの仮想化をテストと統合します。
- 仮想化スクリプトをカスタマイズします。
- エンドポイント経由でシミュレートしたデータを送信することで、Web サービスの動作をシミュレートします。
ヒント: svlab.properties ファイルでは、Silk4J UI から設定できる機能以外にも、Web への接続に使用する送信プロキシ サーバーなど、いくつかのサービス仮想化機能を設定することができます。このファイルは、Silk Test アプリケーション データ ディレクトリにあります(%APPDATA%/Silk/SilkTest/conf/)。