Migrate Agentをインストールまたは使用する前に、システムがMigrate Agentユーティリティの要件を満たしていることを確認します。
Linux用のMigrate Agentユーティリティをインストールする前に、ソースマシンにGNU Cライブラリ(glibc) 2.11.3以降がインストールされていることを確認します。
ソースLinuxマシン用の適切なアーキテクチャを持つアプリケーションをダウンロードしてください。ファイル名では大文字と小文字が区別されます。
64ビット: MigrateAgent-x86_64.tar.gz
32ビット: MigrateAgent-x86.tar.gz
ソースワークロードにLinux用のMigrate Agentユーティリティをダウンロードしてインストールするには:
ソースLinuxワークロードにrootユーザとしてログインします。
MigrateAgent-arch.tar.gzファイルを取得するには、次のいずれかの方法を使用します。
archを適切なアーキテクチャ(x86_64またはx86)で置き換えます。
Webインタフェースからzipファイルをダウンロードします。
Webブラウザで、PlateSpin Migrate Webインタフェースを起動してログインします。
https://<Your_PlateSpin_Server >/Migrate
Your_PlateSpin_ServerをPlateSpin MigrateサーバのDNS名またはIPアドレスで置き換えます。
ダウンロードタブをクリックします。
適切なLinuxプラットフォーム(x86_64またはx86)用のMigrate Agentアプリケーションリンクをクリックして、MigrateAgent-arch.tar.gzファイルを保存します。
-または-
wgetコマンドを使用して、PlateSpin Serverからファイルをコピーします。
メモ:PlateSpin Serverホスト上のオペレーティングシステムでTLS 1.2接続のみが許可されている場合は、wgetバージョン1.16.1以上をソースLinuxワークロードで使用します。
端末を起動し、次のように入力します。
wget --no-check-certificate --http-user=<username> --http-password=<password> https://<Your_PlateSpin_Server>/Migrate/Downloads/MigrateAgent-<arch>.tar.gpz
Your_PlateSpin_ServerをPlateSpin MigrateサーバのDNS名またはIPアドレスで置き換えます。archをx86_64またはx86で置き換えます。
アーカイブマネージャでMigrateAgent-arch.tar.gzファイルを開き、MigrateAgentディレクトリとその内容をrootディレクトリ(/)に抽出します。
あるいは、シェルプロンプトで次のように入力します。
tar xvf MigrateAgent-<arch>.tar.gz
archをx86_64またはx86で置き換えます。
ディレクトリを/MigrateAgentディレクトリに変更し、その内容をリストします。端末で、次のコマンドを入力します。
cd MigrateAgent ls
このディレクトリには、commandsファイルとMigrateAgentスクリプトファイルが含まれています。
次のコマンドを入力してコマンドヘルプを表示します。
./MigrateAgent -h
Migrate Agentユーティリティを実行するための構文は次のとおりです。
./MigrateAgent [Command] [-h]
表 G-2では、Linux上でMigrateAgentコマンドで使用できるオプションと引数について説明します。
表 G-2 Linux用のMigrate Agentユーティリティのコマンドオプションと引数
使用率 |
説明 |
---|---|
コマンド |
|
register <server> <user> [[-p password] | [-pf <password-file-path>]] serverには、PlateSpin MigrateサーバのDNS名またはIPアドレスを指定します。 userには、ワークロードを追加する権限を持つ管理者レベルユーザの有効なPlateSpin Serverユーザ名を指定します。 パスワードでは、次のいずれかの操作を実行します。
例: ./MigrateAgent register 10.10.10.101 jsmith -p jspwd |
指定されたサーバでワークロードとしてこのマシンを登録します。また、指定されたPlateSpin Serverでのドライバのアップグレードの有無を確認します。 検出できないワークロードを追加することができます。登録されたワークロードは、検出されたワークロードと以下の点で異なります。
|
status [<server>] serverには、PlateSpin MigrateサーバのDNS名またはIPアドレスを指定します。 |
PlateSpinのコントローラとドライバのインストールステータスを表示します。 PlateSpin Serverを指定する場合、サーバからドライバアップグレードが確認されます。 |
driver-install [<server>] serverには、PlateSpin MigrateサーバのDNS名またはIPアドレスを指定します。 |
適切なPlateSpin blkwatchドライバをインストールします。 PlateSpin Serverを指定する場合、サーバからドライバアップグレードが確認されます。 |
driver-upgrade [<server>] serverには、PlateSpin MigrateサーバのDNS名またはIPアドレスを指定します。 |
インストールされているPlateSpin blkwatchドライバをアップグレードします。 PlateSpin Serverを指定する場合、サーバからドライバアップグレードが確認されます。 |
driver-uninstall |
インストールされているPlateSpin blkwatchドライバを、ソースLinuxワークロードからアンインストールします。 |
configure <server> <new-server> serverには、PlateSpin MigrateサーバのDNS名またはIPアドレスを指定します。 new-serverには、PlateSpin Migrateサーバの新しいDNS名またはIPアドレスを指定します。 例: ./MigrateAgent configure 10.10.10.10 10.10.20.20 |
OFXコントローラ(ofxcontroller)サービスを停止し、新しいアドレスを使用してOFXコントローラ環境設定ファイルを変更し、サービスを再起動します。PlateSpin ServerのパブリックIPアドレスを変更する場合は、サーバに対して設定されているそれぞれのソースワークロードでこのコマンドを実行する必要があります。 |
コマンドオプション |
|
サーバ |
PlateSpin MigrateサーバのDNS名またはIPアドレスを指定します。 status、driver-install、またはdriver-upgradeの各オプションの呼び出し時に、指定されたサーバからblkwatchドライバをダウンロードします。 |
ユーザ |
ワークロードを追加する権利を持つ管理者レベルのユーザのPlateSpin Serverユーザ名を指定します。 |
オプション |
|
-h、--help |
このコマンドの使用方法とオプションを表示します。 |
-p、--password -p <user_password> |
PlateSpin Serverユーザ名のパスワードを指定します。 コマンドラインでパスワードを指定しないと、スクリプトによりパスワードが要求されます。パスワードを入力する際は文字列が隠され、プロセスリストには表示されません。 このオプションをpasswordfileオプションと組み合わせないでください。 |
-pf、--passwordfile -pf <passwordfile_path> |
指定されたPlateSpin Serverユーザ名のパスワードを含むファイルへのパスを指定します。 このオプションをpasswordオプションと組み合わせないでください。 |
ログ |
|
logging.json |
Migrate Agentユーティリティのアクションを記録するためにJSON形式でログ記録設定を格納します。 ログ記録設定を表示するには、catコマンドを使用します。 cat MigrateAgent/logging.json テキストエディタでファイルを編集できます。"level:"値を"DEBUG"から"INFO"または"ERROR"に変更することによってログ記録のレベルを設定します。次に例を示します。 "level": "DEBUG" または "level": "INFO" または "level": "ERROR" ログ記録されたメッセージは、デフォルトではMigrateAgentディレクトリのMigrateAgent.logファイルに書き込まれます。ログファイル名の設定は、logging.jsonファイルで変更できます。 |
MigrateAgent.log |
MigrateAgentコマンドに関するログ記録されたメッセージを格納します。ログを表示するには、catコマンドを使用します。 cat MigrateAgent.log |