このセクションでは、テスト対象アプリケーション (AUT) のコントロールを Silk4J が確実に解決できるようにするために、安定したロケーターを作成する方法について説明します。
Silk4J は、AUT がその UI コントロールに対して公開する識別子を利用して、非常に柔軟で強力な UI コントロールの識別方法を提供します。Silk4J は、任意の UI コントロールに対して宣言された任意のプロパティを使用して、UI コントロールの階層を使ってロケーターを作成できます。Silk4J は、それぞれの UI コントロールを識別するのに最も適した項目とプロパティを階層から選択します。
Silk4J は、UI コントロールの階層から多くのコントロールを動的に除外するため、AUT の変更に対して非常に影響を受けにくいオブジェクト解決方法を Silk4J は提供します。Web ページの書式要素のよな UI コントロール ツリーの階層を変更する中間のグループ化されたコントロールは、オブジェクト解決から除外することができます。
UI コントロールによっては、それを固有に識別できるようにする有意義なプロパティを公開しません。このようなコントロールを含んだアプリケーションは低いテスト容易性を持つアプリケーションとみなされます。階層、とくに動的な階層は、このようなアプリケーションに対する固有のロケーターを作成するのに、重要な意味を持ちます。高いテスト容易性を持つアプリケーションは、固有の UI コントロールを識別するための単純な仕組みを常に提供します。
AUT のテストを容易にする最も単純で最も効果的な慣例のひとつが、コントロールに対する安定した識別子を導入し、アプリケーションの既存のインターフェイスを通して、これらの安定した識別子を公開することです。