このセクションの情報を使用して、ワークロードのMicrosoft Azure Cloudへのマイグレーション中に発生する可能性のある、一般的な問題のトラブルシューティングに役立ててください。
Azureでは、動的な割り当て方法が、パブリックIPアドレスのデフォルト設定になっています。 IPアドレスは、サーバが停止して起動するたびに変更されます。 静的な割り当て方法を使用するには、この設定を変更する必要があります。予約IPアドレスを使用すると、AzureによってIPアドレスが割り当てられ、リソースの有効期間に対して予約されます。
メモ:PlateSpin Server上のIPアドレスの変更は、ソースワークロードとのハートビート通信を遮断します。
Azureで動的なIPアドレスを使用している既存のMigrate Serverに予約IPアドレスを適用するには:
Migrate ServerリソースのパブリックIPアドレスに対する割り当て方法としてStatic (静的)を指定します。
適切なAzureポータルにアクセスして、Azureアカウントにログインします。
リソースを開いて、Migrate Serverリソースを選択し、Stop (停止)を選択します。
Migrate Serverに関する情報で、パブリックIPアドレスを選択します。
Public IP Address Configuration (パブリックIPアドレスの設定)パネルのSettings (設定)で、Configuration (設定)を選択します。
パブリックIPアドレスの割り当て方法としてStatic (静的)を指定します。
保存をクリックします。
Azureは、MigrateサーバのAzureへの展開先にある使用可能なIPアドレスのプールからIPアドレスを割り当てて予約します。
Migrate Serverリソースを起動します。
既存のマイグレーションジョブに対するハートビート通信は、ソースワークロード上のOFXコントローラ設定ファイルに保存されているサーバIPアドレスを変更するまで、遮断されます。
Migrate Server上でマイグレーション用にすでに設定されているソースワークロードごとに、Migrate Agentを使用して新しいIPアドレスを設定します。
migrateagent.cli.exe config /setting=psserver:<new_ipaddress_or_dns_name>
psserverオプションは、OFXコントローラ(ofxcontroller)サービスを停止し、新しいアドレスを使用してOfxController.exe.configファイルを変更し、サービスを再起動します。これで、サーバの新しいIPアドレスでハートビート通信が機能します。
問題: Microsoft Exchange 2016サーバをMicrosoft Azureにマイグレートすると、ユーザの送信メッセージがMicrosoft Outlookアプリケーションの下書きフォルダに滞留します。
修正: Microsoft Exchange ServerワークロードをMicrosoft Azureにマイグレートした後、Microsoft Hyper-Vネットワークアダプタを使用するようにExchangeの内部および外部のDNS設定を変更します。ナレッジベースの記事7021909を参照してください。
問題: Windows Small Business Server 2011ワークロードをAzureにマイグレートすることを選択した場合、カットオーバーは完了しますが、Azure内のターゲットVMがセーフモードで起動されます。
修正: ターゲットVMを標準モードで起動するには、次の手順を実行します。
msconfigを実行します。
ブートタブのセーフ ブートオプションを選択解除します。
VMを再起動します。