5.6 PlateSpin Migration Factoryのイベントメッセージングの有効化

PlateSpin Migrateでは、PlateSpin Migration Factory環境で使用するRabbitMQに基づいたイベントメッセージングサービスが提供されます。PlateSpin Transformation Managerプロジェクトの代わりにイベントメッセージングサービスを購読しているPlateSpin Migrate Connectorインスタンスに対して、各PlateSpin Migrateサーバはワークロードマイグレーションの状態変更メッセージを発行できます。PlateSpin Migration Factoryの通信の仕組みについては、『PTM 2 Administrator Guide』のPlateSpin Migration Factoryを参照してください。

PlateSpin MigrateサーバでPlateSpinサービスを起動すると、RabbitMQメッセージキューが事前設定されて自動的に開始されます。購読者が登録できるようにMigrateサーバでポート61613を開いてからPlateSpin Migrate Connectorが購読するまでは、メッセージは発行されません。

メモ:メッセージング機能は、その親であるPlateSpin Migrateサーバサービスとともに、自動的に起動、停止、および再開されます。イベントメッセージングのデフォルト設定は変更しないでください。

PlateSpin Transformation Managerで、プロジェクトのMigration ServerリソースとしてPlateSpin Migrateサーバを設定します。プロジェクトに割り当てられているPlateSpin Migrate Connectorは、RabbitMQイベントメッセージングを購読します。RabbitMQにアクティブな購読者が存在し、報告すべきワークロードマイグレーションアクティビティが発生した後、RabbitMQはイベントメッセージの発行を開始しますが、登録されている購読者はそれらを受信できます。Migrate Connectorは、該当するプロジェクトのワークロードである場合にのみ、メッセージをTransformation Managerに渡します。

Migrateサーバ上でマイグレーションジョブのイベントメッセージングを有効にするには:

  1. PlateSpin Migration Factory環境を設定します。

    PTM 2 Administrator Guide』のPlateSpin Migration Factoryを参照してください。

  2. 管理者ユーザとして、Migrateサーバホストで着信STOMPトラフィック用にTCPポート61613を開きます。

  3. (Azure) AzureのクラウドベースMigrateサーバの場合、MigrateサーバのネットワークセキュリティグループでSTOMPトラフィック(TCPポート61613)用のインバウンド接続を許可します。

  4. ネットワークのTCPポート61613を開きます。

    詳細については、セクション 2.6.5, イベントメッセージングの要件を参照してください。

  5. PlateSpin Transformation Managerで、変換プロジェクトのMigration ServerリソースとしてPlateSpin Migrateサーバを設定します。

    PlateSpin Migrate Connector購読者コンポーネントは、PlateSpin Migrateサーバ上のRabbitMQに自動的に登録されます。

    PTM 2 User Guide』のManaging Migration Server Resourcesを参照してください。

  6. (PTM自動モード) PlateSpin Transformation Managerで、1つ以上のワークロード変換計画を設定して、作成したMigration Serverリソースを使用するか、または自動割り当てを使用して、同様に設定したMigrateサーバのプールからリソースを選択できるようにします。

  7. (PTMプラニングモード) PlateSpin Transformation Managerで、PlateSpin Migrateでマイグレーションすることを手動設定したワークロードをインポートします。Migrate Connectorはインポートされたワークロードと外部マイグレーションを照合するスキャンを定期的に実行して、それらのステータス情報をトラッキングします。

  8. ワークロードマイグレーションを開始します。

    自動実行か手動実行かに関係なく、そのサーバで実行されるワークロードマイグレーションアクションに関して、Migrateサーバによってイベントメッセージが生成されます。RabbitMQは、それらのメッセージを発行します。Migrate Connectorはメッセージを受信し、それらをTransformation Managerの適切なプロジェクトに渡します。Transformation Managerでは、進行状況をトラッキングしてステータスを報告するために、それらのメッセージが表示されます。