ご使用のMicrosoft Hyper-V環境が、次に示すHyper-Vへのマイグレーションの前提条件を満たしていることを確認します。
PlateSpin Migrate Clientを使用して、ワークロードをMicrosoft Hyper-V仮想ホストにマイグレートします。PlateSpin Migrate Webインタフェースは、Hyper-V仮想ホストへのマイグレーションをサポートしません。
完全自動のワークロード仮想化では、Hyper-Vをターゲットの仮想化プラットフォームとして使用できます。Hyper-VのVMは、半自動(X2P)マイグレーションのターゲットとして使用できます。
ソースワークロードが、PlateSpin MigrateとHyper-Vによってサポートされている必要があります。
表 2-14, Migrate Clientでのみサポートされるターゲット仮想化プラットフォームのMicrosoft Windows Server(Hyper-V搭載)
を参照してください。
Hyper-VのVMへの半自動(X2P)マイグレーションについては、セクション 27.0, 半自動(X2P)マイグレーションの前提条件も参照してください。
ご使用のネットワーク環境は、マイグレーションネットワークにわたるアクセスおよび通信の要件に示すアクセス、検出、およびマイグレーションの要件を満たしている必要があります。
Hyper-VのターゲットVMが統合アダプタを備えている場合、1500未満のMTU値は設定できません。
Migrate Clientで半自動マイグレーションを実行する場合、ターゲットディスク上のボリュームのストレージ領域が、ソースディスクより約50MB大きく設定されていることを確認します。
ダイナミックメモリを持つターゲットVMの場合、X2Pワークフローを開始する前に、Hyper-V VM上のダイナミックメモリを無効にします。マイグレーション後にHyper-V VM上のダイナミックメモリを有効にすることができます。
Windows Updateの適用時にWindowsのゲストVMで統合サービスドライバのインストールまたは更新が自動的に実行されるように、Hyper-V統合サービスが正しく設定されているか確認してください。LinuxのゲストVMの場合は、パッケージマネージャを使用して、Linux用のHyper-V統合サービスをインストールまたは更新してください。Linuxディストリビューション用の組み込みサービスですが、オプションの更新プログラムが提供される場合があります。MicrosoftドキュメントWebサイトの「Manage Hyper-V Integration Services」を参照してください。
PlateSpin Migrate Clientは、マイグレーション中にHyper-Vホスト上のC:\Windows\system32\vmguest.isoファイルを使用してゲストVMにHyper-V統合サービスドライバをインストールします。しかし、Windows Server 2016 Hyper-VにはC:\Windows\system32\vmguest.isoファイルが存在しません。Hyper-V 2016では、ゲストVMのドライバの管理に別の方法が使用されるからです。次のいずれかの対応により、Hyper-V統合サービスドライバをWindows Server 2016 Hyper-VホストのゲストVMにインストールしてください。
マイグレーション時のHyper-V統合サービスドライバのインストールをMigrateで有効にする。Hyper-V 2016ホストへのマイグレーションを開始する前に、Windows Server 2012 R2 Hyper-Vホスト上にあるC:\Windows\system32\vmguest.isoファイルをWindows Server 2016 Hyper-Vホスト上の同じ場所へコピーします。
マイグレーション後、ゲストVM上にHyper-V統合サービスドライバを手動でインストールする。WindowsのゲストVMでWindows Updateを適用してHyper-V統合サービスドライバを追加するか、必要に応じてMicrosoftのその他のインストール方法を採用します。LinuxのゲストVMの場合は、パッケージマネージャを使用して、Linuxディストリビューション用の組み込み統合サービスをインストールします。MicrosoftドキュメントWebサイトの「Manage Hyper-V Integration Services」を参照してください。
マイグレーションの設定については、Microsoft Hyper-Vへのマイグレーションを参照してください。