半自動ワークロード仮想化では、SUSE Linux Enterprise Server 11上のXen Hypervisorをターゲットの仮想化プラットフォームとして使用できます。
この項では、次のトピックについて説明します。
ターゲットVMで使用するPlateSpin ISOイメージをダウンロードして準備します。有人および無人の登録オプションが使用可能です。
詳細については、「ターゲットの登録と検出のためのPlateSpin ISOイメージの準備」を参照してください。
準備されたPlateSpin ISOイメージを次のディレクトリに保存します。
/var/lib/xen/images
これにより、ターゲットVMは、PlateSpin ISOイメージをブート可能なCD-ROMイメージとして使用できるようになります。
SLES 11上で、仮想マシンマネージャウィザードまたは仮想マシン作成プログラムのショートカットを使用して、新しい仮想マシンを作成します。
新しい仮想マシンが次の設定で作成されるようにしてください。
仮想化の方法: 完全に仮想化されます。
OSのタイプとバージョン: ソースワークロードに一致するオペレーティングシステムの種類とバージョン設定を指定します。ウィザードではこの情報を使用して、適切なデフォルト値(必要なメモリ量など)や、VMのリソース制限を設定します。
メモリ: VMに少なくとも384MBのRAMを割り当てます。これにより、マイグレーション時にVMが十分なリソースを確保でき、転送スピードが向上します。マイグレーション後、仮想マシンがそれまでのようにはメモリを必要としなくなった場合、マイグレーションが完了した後に割り当てられているメモリを減少させます。
ディスク: すべてのディスクのディスクサイズが、ソースワークロードの対応するディスクより約50 MB大きくなるように、ディスクを割り当てます。ストレージは、ローSAN LUNか仮想ディスクのいずれかが可能です。また、ダウンロードされたPlateSpin ISOイメージに割り当てられた仮想CD-ROMを作成します。
VMの設定をxendデータベースからテキストファイルにエクスポートし、on_rebootパラメータをrestartに設定することで、再起動時にVMが再起動される設定にします。再起動されない場合は、VMをシャットダウンし、設定を更新してからそれらをxendデータベースに再インポートします。
詳しい手順については、SLES 11のマニュアルを参照してください。
仮想マシンマネージャから、仮想マシンコンソールを起動し、ブートプロセスを監視します。
仮想マシンがブートプロセスを完了すると、PlateSpin Migrateへのマシンの登録を制御するパラメータおよびそのプロファイルが要求されます。自動登録プロセスを使用している場合は、必要なパラメータが応答ファイルから読み込まれます。
仮想マシンを作成してPlateSpin ISOでブートする準備ができたら、いつでもPlateSpin ServerにターゲットVMとして登録することができます。詳細については、「仮想ホスト上でのターゲットVMの登録と検出」を参照してください。
PlateSpin Migrate Clientを使用して、X2Pマイグレーションジョブを開始します。この時、ソースワークロードをジョブのマイグレーションソースとして使用し、ターゲットをXen hypervisor上の新しいVMとして使用します。
物理マシンへのマイグレーションを参照してください。
PlateSpin Migrate Clientの[ジョブ]ビューでマイグレーションジョブを監視します。
ジョブがターゲットマシンの設定の手順に達すると、仮想マシンのコンソールは、PlateSpin ISOイメージのブートプロンプトに戻ります。
仮想マシンをシャットダウンし、ブートイメージからではなくディスクからブートするように再設定し、インストールされているVSツールオプションを選択解除します。
仮想マシンの電源をオンにします。
マイグレーションジョブが再開し、ターゲットが再起動され、ワークロードの設定が完了します。
Xen用のSUSEドライバ(仮想化拡張ソフトウェア)をインストールします。詳細については、次のオンラインマニュアルを参照してください。