E.2 Linuxディストリビューション用に事前コンパイルされたblkwatchドライバ

PlateSpin Migrateには、多くの非デバッグLinuxディストリビューションに対応する、ブロックウォッチ(blkwatch)ドライバと呼ばれるコンパイル済みのブロックベースLinuxカーネルドライバが用意されています。このドライバは、Linuxシステムで実行されている特定のカーネル用にビルドする必要があります。ディストリビューションのリストを検索して、Linuxワークロードカーネルのリリース文字列とアーキテクチャが、リスト内のサポートされているディストリビューションに一致するかどうかを判断できます。リリース文字列とアーキテクチャが見つかった場合、PlateSpin Migrateには事前コンパイルされたバージョンのblkwatchドライバが含まれています。

検索が成功しない場合は、ナレッジベースの記事7005873の手順に従ってカスタムblkwatchドライバを作成できます。

自己コンパイルドライバは、ディストリビューションのリストに記載されたLinuxのメジャーおよびマイナーカーネルバージョン、またはそのパッチ適用済みバージョンでのみサポートされます。Linuxワークロードカーネルのリリース文字列のメジャーおよびマイナーカーネルバージョンがリストに記載されたメジャーおよびマイナーカーネルバージョンに一致する場合、自己コンパイルドライバはサポートされます。

E.2.1 リスト項目の構文

リストの各項目は、次の構文を使用してフォーマットされます。

<Distro>-<Patch>-<Kernel_Release_String>-<Kernel_Architecture>

したがって、32ビット(x86)アーキテクチャの2.6.5-7.139-bigsmpのカーネルリリース文字列を含むSLES 9 SP1ディストリビューションの場合、次のようなフォーマットで項目が一覧表示されます。

SLES9-SP1-2.6.5-7.139-bigsmp-x86

E.2.2 ディストリビューションのリスト

全ディストリビューションのリストについては、オンライン英語バージョンの『PlateSpin Migrate User Guide』のList of Distributionsを参照してください。

E.2.3 blkwatchドライバを使用する他のLinuxディストリビューション

ディストリビューションがRed Hat Enterprise LinuxまたはSUSE Linux Enterprise Serverのサポートされているリリースバージョンに基づいている場合、PlateSpin Migrateは表 E-1に示されているその他のLinuxディストリビューションをサポートしています。サポートされているLinuxディストリビューション用に事前コンパイルされたblkwatchドライバを使用することができます。

表 E-1 その他のLinuxディストリビューション用のBlkwatchドライバのサポート

その他のLinuxディストリビューション

RHELまたはSLES用のサポートされているリリースバージョンに基づく

備考

CentOS

Red Hat Enterprise Linux

Oracle Linux (OL) (旧称: Oracle Enterprise Linux (OEL))

Red Hat Enterprise Linux

Blkwatchのドライバは、標準のカーネルおよびセクション E.2.2, ディストリビューションのリストに記載されている Unbreakable Enterprise Kernel (UEK)で利用可能です。その他のOracle Linuxディストリビューションについては、対応するRed Hat Compatible Kernel (RHCK)に対してのみ事前コンパイル済みのドライバが使用できます。

Migrate 12.1以下のバージョンでは、Oracle Linux Unbreakable Enterprise Kernelを使用したワークロードはサポートされていません。

サポートされているカーネルディストリビューションのリストについては、オンライン英語バージョンの『PlateSpin Migrate User Guide』のList of Distributionsを参照してください。