PlateSpin Migrateには、多くの非デバッグLinuxディストリビューションに対応する、ブロックウォッチ(blkwatch)ドライバと呼ばれるコンパイル済みのブロックベースLinuxカーネルドライバが用意されています。このドライバは、Linuxシステムで実行されている特定のカーネル用にビルドする必要があります。ディストリビューションのリストを検索して、Linuxワークロードカーネルのリリース文字列とアーキテクチャが、リスト内のサポートされているディストリビューションに一致するかどうかを判断できます。リリース文字列とアーキテクチャが見つかった場合、PlateSpin Migrateには事前コンパイルされたバージョンのblkwatchドライバが含まれています。
検索が成功しない場合は、ナレッジベースの記事7005873の手順に従ってカスタムblkwatchドライバを作成できます。
自己コンパイルドライバは、ディストリビューションのリストに記載されたLinuxのメジャーおよびマイナーカーネルバージョン、またはそのパッチ適用済みバージョンでのみサポートされます。Linuxワークロードカーネルのリリース文字列のメジャーおよびマイナーカーネルバージョンがリストに記載されたメジャーおよびマイナーカーネルバージョンに一致する場合、自己コンパイルドライバはサポートされます。
リストの各項目は、次の構文を使用してフォーマットされます。
<Distro>-<Patch>-<Kernel_Release_String>-<Kernel_Architecture>
したがって、32ビット(x86)アーキテクチャの2.6.5-7.139-bigsmpのカーネルリリース文字列を含むSLES 9 SP1ディストリビューションの場合、次のようなフォーマットで項目が一覧表示されます。
SLES9-SP1-2.6.5-7.139-bigsmp-x86
全ディストリビューションのリストについては、オンライン英語バージョンの『PlateSpin Migrate User Guide』のList of Distributions
を参照してください。
ディストリビューションがRed Hat Enterprise LinuxまたはSUSE Linux Enterprise Serverのサポートされているリリースバージョンに基づいている場合、PlateSpin Migrateは表 E-1に示されているその他のLinuxディストリビューションをサポートしています。サポートされているLinuxディストリビューション用に事前コンパイルされたblkwatchドライバを使用することができます。
表 E-1 その他のLinuxディストリビューション用のBlkwatchドライバのサポート
その他のLinuxディストリビューション |
RHELまたはSLES用のサポートされているリリースバージョンに基づく |
備考 |
---|---|---|
CentOS |
Red Hat Enterprise Linux |
|
Oracle Linux (OL) (旧称: Oracle Enterprise Linux (OEL)) |
Red Hat Enterprise Linux |
Blkwatchのドライバは、標準のカーネルおよびセクション E.2.2, ディストリビューションのリストに記載されている Unbreakable Enterprise Kernel (UEK)で利用可能です。その他のOracle Linuxディストリビューションについては、対応するRed Hat Compatible Kernel (RHCK)に対してのみ事前コンパイル済みのドライバが使用できます。 Migrate 12.1以下のバージョンでは、Oracle Linux Unbreakable Enterprise Kernelを使用したワークロードはサポートされていません。 |
サポートされているカーネルディストリビューションのリストについては、オンライン英語バージョンの『PlateSpin Migrate User Guide』のList of Distributions
を参照してください。