アプリケーションの基本状態とは、各テスト ケースの実行開始前にアプリケーションに想定される既知の安定した状態です。アプリケーションは、各テスト ケースの実行が終了したあとに基本状態に戻る場合もあります。大抵の場合この状態は、アプリケーションを最初に起動したときの状態になります。
アプリケーションに対してクラスを作成するとき、Silk4NET は自動的に基本状態を作成します。
基本状態はテストの整合性を保障するための重要な一因です。各テスト ケースが安定した基本状態から開始することができることを保障することによって、あるテスト ケースのエラーによって、後続のテスト ケースが失敗しないことを保障することができます。
Silk4NET は、次の段階の間に、アプリケーションがその基本状態にあることを自動的に保障します。
- テストの実行前
- テストの実行中
- テストが成功裏に完了した後
注: Silk4NET は、基本状態とすべての Silk4NET オプションを config.silk4net 構成ファイルに保存します。Silk4NET は、Silk4NET プロジェクトごとにこのようなファイルを作成します。
注: 定義済みの基本状態を使って Web アプリケーションをテストするときに、ブラウザー アプリケーション構成を複数追加しないでください。
基本状態は、次の方法で編集できます。
- UI: 記録時と再生時の両方で AUT の開始方法を指定したい場合など。
- スクリプト: スクリプトでテストを再生するときに、指定した方法で AUT を開始したい場合など。