テスト ケースの書き方によっては、テスト セットのパフォーマンスと安定性に非常に大きな影響を与える場合があります。記録時に、可能な限り速く安定したスクリプトを Silk4J は作成します。しかし、テスト スクリプトを手動で作成したり編集する必要が生じる場合もあります。このトピックでは、いくつかの一般的なガイドラインを提示します。このガイドラインに従うことによって、保守性、再利用性の高いテスト スクリプトの作成、およびテストの安定性が高まるでしょう。
- テストの名前の一貫性を保ち、内容のわかりやすい名前をつけてください。テスト対象アプリケーションとテストの機能を表す名前にすると良いでしょう。たとえば、テストの名前を MyApp_SuccessfulLogin や MyApp_FailingLogin とすると、Untitled_42 や Untitled_43 とするよりも、他のユーザーにとって非常にわかりやすいものになります。
- できるだけ細かくテスト ケースの説明をコメントに記述してください。テスト ケースについての説明が普通の言葉で記述されていないと、実装されたコードを変更する必要がある人が、そのテストが正確に何を行っているのかを理解することが困難になります。
- テスト ケースを開始する時に、テスト対象アプリケーションが確実に適切な状態になるようにしてください。テスト ケースの操作を実行する前に、テスト対象アプリケーションを正しい状態に戻します。
- テスト ケースを完了する時に、テスト対象アプリケーションが確実に適切な状態になるようにしてください。追加のテストがそのテストの結果に依存する場合は、それらが開始できる状態にします。テスト ケースの操作が実行される時に、テスト対象アプリケーションを正しい状態に戻します。
- 可能な限り、テスト ケースは他のテスト ケースの結果に依存しないようにしてください。これが不可能な場合、テスト ケースが正しい順番で実行されるようにしてください。
- 機能的な流れだけでなく、テスト対象アプリケーションの正確さをテストするために、テストに検証を追加してください。
- キーワード駆動テストを使用して、操作セットの再利用性を高めてください。共通に使用する操作をキーワードにまとめ、頻繁に同じ順番で実行されるキーワードをキーワード シーケンスに結合し、キーワードやキーワード シーケンスの組み合わせをキーワード駆動テストとして実行します。
- テストの保守性と再利用性を保つためには、複雑なテスト ケースを記述するよりも、複数の単純なテスト ケースを記述して組み合わせる方が好まれます。
- テスト セットの冗長性を避けるためには、新しいテスト ケースを追加するよりも、既存のテスト ケースを更新することが好まれます。