機能の複雑度の設定

機能の複雑度

Silk Performer では、抽象値 (複雑度) を使用して、各機能のリソース要件セットの関係を決定します。 機能とは、エージェントで再生できるテクノロジです。

動的ワークロードの割り当てでは、次の処理に対して機能が使用されます。

  1. 機能の複雑度の合計によりエージェントをソートする。 これが使用されるのは、機能の複雑度が最小であるエージェントにユーザー タイプを最初に割り当てるためです。
  2. 関連付けられたスクリプトに対する機能の複雑度の合計によりユーザー タイプをソートする。 これが使用されるのは、機能の複雑度が最大であるユーザー タイプを最初に割り当てるためです。 (前の) 処理 1 と合わせて、結果として複雑度が最高であるユーザー タイプが、必須機能に一番よく適合するエージェントに割り当てられます。
  3. 各機能に対して、エージェントのデフォルト仮想ユーザー数を計算する。 エージェントでは、[General] 機能に対する仮想ユーザー数は CPU 速度、CPU 数および利用可能なメモリを基に計算されます。 この値と機能の複雑度のリストを使用して、他のすべての機能に対する利用可能な仮想ユーザー数が計算されます。

サンプル XML ファイル

機能の複雑度の値を変更するには、XML ファイル CapabilityComplexities.xml を作成し、<public user documents>\Silk Performer 20.5 に保存する必要があります。

XML ファイルの内容は、次のようになります。

<Complexities>
  <Capability name="SAPGUI" complexity="150"/>
  <Capability name="ODBC" complexity="65"/>
</Complexities>

このサンプル XML ファイルでは、SAPGUI 機能と ODBC 機能に対する複雑度値が置き換わります。 他のすべての値は変更されません。 このファイルには任意の数 (0 個を含む) の Capability タグを記載できます。 機能名のリストは前の表に記載されています。

複雑度の値自体はそれほど重要ではないことに注意してください。 重要な点は、それぞれの値の大小関係です。 すべての複雑度に同じ係数をかけた場合に、任意の 2 つの機能の関係が変わらないからです。

仮想ユーザーのデフォルト数の設定

場合により、機能に対する仮想ユーザーのデフォルト数を定義すると便利なことがあります (テスト対象のテクノロジに技術的制限を加えるなど)。 これを実現するには、CapabilityComplexities.xml で定義されている機能を [maxVU] 属性で拡張します。 たとえば、<Complexities> <Capability name="GuiLTest" complexity="200" maxVU="30" /> </Complexities> とします。 [maxVU] 属性に指定した値は、機能の複雑度で計算される値 (指定なしの場合) に優先されます。 [maxVU] の値 [0] ([maxVU] 属性が指定されていないときのデフォルト) では、仮想ユーザーのデフォルト数が機能の複雑度から計算されることを示します。

現状では、次の固定の最大 VUser 値がデフォルトで有効です。

  • SAPGUI アプリケーション - 75 仮想ユーザー
  • Citrix - 30 仮想ユーザー
  • GuiLTest - 30 仮想ユーザー
  • ブラウザ駆動 - 100 仮想ユーザー
注: ブラウザ駆動の仮想ユーザーの最大数は、機能の 5% (最大 100 まで) と計算されます。