あるシナリオでは、エージェント コンピューターにデータ ファイルを転送する前に圧縮することによって、負荷テストの初期化のスピードを向上させることができます。データ圧縮を有効化するには、Silk Performer メニューから をクリックし、コントロール タブを選択して、LAN/WAN エージェントへのデータ ファイルを圧縮する および クラウド エージェントへのデータ ファイルを圧縮する チェック ボックスをオンにします。
クラウド エージェントへのデータ ファイルの圧縮はデフォルトで有効になっています。
データ ファイルの圧縮は次の場合に特に有用です。
- 低バンド幅のネットワークを使用している場合。ローカル エリア ネットワーク(LAN)上にエージェントが存在する場合、通常、ローカル エリア ネットワークは高速であるため、データ ファイルの圧縮は有用ではありません。ただし、ワイド エリア ネットワーク(WAN)上にエージェントが存在する場合は、圧縮したデータ
ファイルをデプロイすると、大幅な時間の節約になる場合があります。
- 負荷テストに多くのエージェントを使用している場合。データ ファイルの圧縮は一度だけ行われます(コントローラ上で)。データ ファイルの解凍は各エージェント上で一度行われます。解凍処理は平行して行われるため、負荷テストの初期化のスピードを必ずしも低下させるものではありません。それでもなお、使用するエージェントが多くなればなるほど、圧縮したデータ
ファイルによる時間の節約効果が高くなります。
- 圧縮効果の高いデータ ファイルを使用している場合。テキスト ファイルや .csv ファイルは圧縮効果の高いデータ ファイルの一例です。これらは大幅にサイズを削減でき、圧縮も高速に行うことができます。
データ ファイルの圧縮が有用かどうかは、ユーザーの環境や負荷テストに強く依存します。一般的な規則として、「データ ファイルの圧縮、転送および解凍にかかる時間が、圧縮せずにファイルを転送するのにかかる時間よりも小さい場合、データ ファイルの圧縮は有用である」と言えます。