Silk Performer と Oracle Forms サーバー間で通信されるデータは、[受信本文] ページと [送信本文] ページで追跡できます。Oracle Forms の再生中、[受信本文] ページには、Silk Performer が Oracle Forms サーバーから受信したデータが表示されます。[送信本文] ページには、Silk Performer が Oracle Forms サーバーに送信したデータが表示されます。
データのカスタマイズ中はメッセージを無視できます (ただし、GET メッセージのカスタマイズ中は無視できません)。ただし、問題が発生し、カスタマ ケアに連絡する場合には、分析するためにこの情報が必要になります。記録 TrueLog と再生 TrueLog の間に大きな違いがあることに気付くことがあります。メッセージはすべて含まれていると思われますが、対応するノードでログに記録されておらず、1 つ前または後のノードでログに記録されている場合があります。
Silk Performer と Oracle Forms サーバー間で通信される各メッセージ ブロック (OraForms 呼び出し) は、以下のメッセージ タイプまたはその組み合わせで構成されます。
項目 | 説明 |
---|---|
Create |
新しい UI 要素を作成する必要があることを示します。作成が必要な各 UI オブジェクトのクラス、プロパティ、および ID が指定されます。 例:サーバーからクライアントに、指定された種類、名前、ID、および場所に基づいてテキスト ボックスを作成するように指示します。 |
Destroy |
UI 要素を破棄する必要があることを示します。 例:ウィンドウを閉じるとき、ウィンドウにあるすべてのコントロールは破棄する必要があります。 |
Update |
アプレット内部の要素がどのような状態であるかを示します (たとえば、位置、フォーカス、選択ステータスなど)。 例:クライアントからサーバーに、マウス カーソルを配置する場所を問い合わせます。そこでサーバーは、アプレットのインターフェイス内でマウス カーソルの位置を変えることによって、応答します。 |
Get |
クライアントとサーバー間の内部通信を示します。Get メッセージは UI では表示されません。 例:サーバーがクライアントに、対象のコントロールの ID を問い合わせます。Get メッセージは一般に最後に Terminal 3 メッセージが付きます。 |
Terminal |
通信のラウンド トリップの終端を示します。各メッセージ ブロックの終端に Terminal メッセージが付きます。3 種類の Terminal メッセージを利用できます。
|
最も一般的なメッセージ ブロックは、クライアントからサーバーに update メッセージと、通信を終了する Terminal 1 メッセージを送信するというものです。これに対して、サーバーは、通常、Terminal 1 メッセージが最後に付いた destroy メッセージや create メッセージで応答します。
マウス クリック関数では、クライアントがサーバーに update メッセージをプロパティとともに送信します。プロパティの 1 つは、マウス カーソルの位置です。もう 1 つのプロパティは、マウスがクリックされた状態であることを示すものです。通信のラウンド トリップは、Terminal メッセージで終了します。カーソルの位置が変わり、クリックされた状態に変わったこと示すレスポンスをサーバーが返します。
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