Java over HTTP プロジェクトのセットアップとテスト

前提条件

HTTP アプリケーションで Java をテストするには、Java Development Kit 1.6 以降が必要となります。

HTTP ヘッダー Content-Type"application/octet-stream" または "application/x-java-serialized-object" に設定されている HTTP リクエストとレスポンスでは、変換が有効になっています。別の HTTP コンテンツ タイプ ヘッダーを使用してデータを変換する必要がある場合は、以下のステップを参照してください。カスタム コンテンツの変換 - タイプ を参照してください。

Java over HTTP プロジェクトのセットアップ

プロジェクトの概要設定では、必ずアプリケーションの種類で Java over HTTP を選択してください (プロジェクトの概要設定 ダイアログの Web browser/Java over HTTP)。

アプリケーションの種類で Java over HTTP を選択すると、プロファイル > Web プロトコル レベル > 変換 タブでいくつかのプロファイル設定が自動的に構成されます。

  • タイプ ドロップ リストで Java over HTTP 変換 DLL が選択されます。
  • HTTP リクエストを変換する が有効化されます。
  • HTTP レスポンスを変換する が有効化されます。
  • Java 仮想マシンの使用を有効にする が有効化されます。この設定が必要なのは、Java over HTTP がシリアル化/外部化可能な Java オブジェクトを正確に変換するためには、JVM が動作していなければならないためです。また、この設定をすることで、変換後のバイナリ Java トラフィックを、読みやすい XML 表現で表示することが可能になります。

スクリプトの作成

JVM を使用するには、正しい XML 表現にシリアル化解除および変換するために必要なクラスを含む Java over HTTP アプリケーション固有のカスタム JAR ファイルを構成する必要があります。そのため、Java over HTTP スクリプトを作成するときには、スクリプトの作成 ダイアログに JAR ファイルの追加 ボタンが表示されます。このボタンをクリックして、テスト対象のアプリケーションに固有のカスタム JAR ファイルを、必要なだけ参照して 追加 します。追加した JAR ファイルは、プロジェクト ツリーの データ ファイル ノードに表示されます。

注: ご使用のアプリケーションが Spring フレームワークの HTTP Invoker を基盤としている場合、クラスパスに spring.jar を追加する必要があります。

これらの必要な JAR ファイル (または個々の .class ファイル) は、テスト対象のサーバーにあります。これらのファイルは、手動で準備し、サーバーから Silk Performer コントローラ マシンへコピーしておく必要があります。

注: JAR ファイルは Project フォルダに置くことをお勧めします。

スクリプトの作成 ダイアログで 設定 をクリックすると、現在のユーザー プロファイルの Java 設定 タブが直接表示されます。このタブで、現在選択されているユーザー プロファイルの Java 設定を変更します。

注: Java 設定 タブで システム クラスパスを使用する を有効にしないでください。システム クラスパスで設定された JAR ファイルによって、手動で構成した JAR ファイルが無効にされることがあります。

キャプチャ ファイルからのスクリプトの生成

ユーザーの操作を記録する際に、Silk Performer Recorder は、記録したセッションのトラフィック全体を含む Silk Performer キャプチャ ファイルというファイルを作成します。保存後に、キャプチャ ファイルは Workbench で開かれ、続いて分析および処理を行うことができます。キャプチャしたトラフィックからスクリプトを生成する前に、記録ルールや他の設定を変更して、スクリプト生成処理に適用させることができます。

エラーが発生した場合、問題の解決 領域にあるボタンをクリックして問題を解決します。その後、スクリプトの生成 をクリックして、キャプチャ ファイルからスクリプトを生成します。

64 ビット OS では、32 ビット版と 64 ビット版の両方の Java をインストールする必要があります。32 ビット版はスクリプトの再生に、64 ビット版はスクリプトの生成に使用します。64 ビット版をインストールできない場合は、つぎのレジストリ キーを 1 に設定して、スクリプトの生成に 32 ビット プロセスを使うことを Silk Performer に強制することができます:HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Silk\SilkPerformer\<version>\Force32BitCaptureAnalyzer
重要: 32 ビットのスクリプト生成プログラムでは、キャプチャ ファイルのサイズが大きい場合に問題が発生する可能性があります。

スクリプトの再生

Java 構成が正しくなければ (たとえば JAR ファイルが見つからないなど)、XML レスポンス (TrueLog Explorer でのみ表示可能) は読みやすい形式で生成されません。また、[仮想ユーザー] 出力ペインに警告またはエラーが書き込まれます。通常、エラーや警告では、その原因がリクエスト (クライアントからサーバーへ) にあるのかレスポンス (サーバーからクライアントへ) にあるのかが示されます。

Java over HTTP スクリプトをカスタマイズする

Java over HTTP スクリプト内の XML オブジェクトの全体構造を変更しないでください。値の解析や検証関数の挿入は構いませんが、Java over HTTP XML 要素の削除や移動を行うと呼び出しがうまくいかなくなります。また、配列内の要素の順序も変更しないでください。