Silk Central インスタンスを実行中に、メモリが足りなくなり、これ以上増やすことができない場合、他のマシン上にフロントエンド サーバーをセットアップして、ユーザー セッションを分散させることができます。
注: ロード バランシング アーキテクチャを利用する場合でも、複数のフロントエンド サーバーは単一の NGINX プロキシ経由でアクセスされ、同じアプリケーション サーバーとデータベースにアクセスします。これらのコンポーネントに対する負荷を分散することはできません。
ロード バランシングするように追加のフロントエンド サーバーをセットアップし、設定するには:
- あるサーバー上に Silk Central をインストールした場合、このサーバー上のアプリケーション サーバーに他のホストからアクセスできるように設定します。
- このサーバー上でアプリケーション サーバーを停止します。
- Silk Central インスタンスのインストール ディレクトリにある設定ファイル conf\SccAppServerBootConf.xml を開きます。
- <RegistryHost>127.0.0.1 </RegistryHost> エントリを削除して設定ファイルを保存します。
- アプリケーション サーバーを再起動します。
- ロード バランシング用のフロントエンド サーバーとして追加するすべてのマシン上で Silk Central セットアップを実行し、Silk Central をインストールします。
- セットアップが完了したら、そのマシン上で インスタンス管理 ページにアクセスします(http://localhost:19100)。
- フロントエンド サーバーだけが必要なので、ロード バランシングに使用するインスタンスのアプリケーション サーバーとチャート サーバーを停止します。
- をクリックして、インスタンスの 設定 ダイアログを開きます。サーバー タブで、フロントエンド サーバーを選択し、フロントエンド サーバーのポート をコピーします。
- アプリケーション サーバーとして使用するマシン上で インスタンス管理 ページにアクセスします(http://localhost:19100)。
- をクリックして、パフォーマンスが不足しているインスタンスの 設定 ダイアログを開き、メンテナンス モードを開始します。
- ファイル システムで、NGINX カスタム プロパティ ファイル(C:\ProgramData\SilkCentral\InstanceAdministration\nginx\conf\nginxCustom.properties)を開き、サーバー 上のフロントエンド サーバーの URL(<サーバー名>:<ポート>)を追加します。ここで、ポートはコピーした フロントエンド サーバーのポート を使用します。 記述方法:frontendservers.<INSTANCE_NAME>=<FE_URL1>{,<FE_URL2>,...,<FE_URLX>}
例:frontendservers.silk=localhost:19110,silkserver2:19320
重要: NGINX の制約のため、フロントエンド サーバーのポート 19120 を使用することはできません。ポート番号は、必ずステップ 4 で述べた [設定] ダイアログから取得してください。
- パフォーマンスが不足しているインスタンスの インスタンス管理 ページに戻り、 をクリックして、 設定 ダイアログを開きます。サーバー タブで、アプリケーション サーバーを選択し、アプリケーション サーバーのポート をコピーします。
- フロントエンド サーバーと アプリケーション サーバー間の接続を確立するために、Web ブラウザーを開き、フロントエンド サーバーをホストするマシンに http://<サーバー>:<フロントエンド サーバーのポート> を使用して直接アクセスします。19120 ではなく、[設定] ダイアログのポートを使用してください。
- アプリケーション サーバーの接続ページで、アプリケーション サーバーをホストするマシンの ホストまたは IP アドレス を入力し、コピーした アプリケーション サーバーのポート を貼り付けます。
- インスタンス管理 ページに戻り、メンテナンス モードを解除します。これにより、NGINX の設定が更新されます。
以上の設定により、以前と同じ URL を使ってユーザーがインスタンスにアクセスすると、最初のマシン上の(アプリケーション サーバーもホストしている)フロントエンド サーバーと、新しく追加したフロントエンド サーバーとの間で自動的にロード バランスされます。