状態の所有者

ワークフローの最終以外の各状態には、厳密に 1 人の所有者がいます。 所有者とは組織内のロールの 1 つで、特定の状態にある問題の対処を担当します。 レビュー未完了のバグについて考えると、レビュー未完了のソフトウェアの問題を確認または拒否するのは、通常は、QA ロールを実行する人物です。 したがって、レビュー未完了のバグの状態の所有者は QA ロールです。

ワークフローの最終状態には、所有者はいません。 これは、この状態の問題には、アクションを実行する担当者は必要ないからです。

Issue Manager では、最終以外の状態の所有者を、次の 4 つの候補から選択します。

注: 状態の所有者は、特定の QA エンジニアや特定の受信箱ではありません。 また、特定の製品、コンポーネント、リリース、またはプラットフォームとも関係ありません。 状態の所有者は、ある状態に関する機能的な責任を一般的に指定するものです。

状態の所有者とルーティング ルールの組み合わせによって、問題を受け取る特定の受信箱が決まるので、所有者は、状態の重要なプロパティです (ルーティング ルールについては「ルーティング ルールのセットアップ」を参照)。 ここでは、Issue Manager がルーティング ルール、状態、および状態の所有者を使用して、特定の受信箱に問題を移動する様子を例として示します。

特定の製品やコンポーネントなどに関係なく、すべてのソフトウェア バグの レビュー未完了 状態の所有者を QA ロールにするとします。 このロールのユーザーは、報告された問題が実際にバグであることを確認します。 そのため、レビュー未完了 状態の 状態のプロパティ ダイアログで、QA がこの状態を所有 ラジオ ボタンを選択します。 この 状態のプロパティ ダイアログにアクセスするには、問題 > 設定 > ワークフロー に移動し、状態の編集 をクリックします。

次に、特定の製品に対するルーティング ルールについて考えます。 ルーティング ルールをセットアップする場合は (問題 > 設定 > ルーティング ルール)、製品、コンポーネント、リリース、およびプラットフォームの組み合わせごとに 4 つの特定の受信箱を指定します。 4 つの状態所有者ラジオ ボタンはそれぞれ、ルーティング ルール ページの 4 つの受信箱、つまり QA 用受信箱、開発用受信箱、機能拡張用受信箱、および ドキュメント用受信箱 に対応します。

任意のプラットフォームの Product C の任意のリリースの Email コンポーネントにバグが関係している場合は、そのバグを受信箱 Mike - QA、Sonja - Dev、Dan - Dev (Product C)、または Judy - Doc のいずれかに送ることを、ルーティング ルールに記述します。

問題の現在の状態とその状態の所有者という 2 つの要素に基づいて、4 つの受信箱から 1 つが選択されます。 バグの現在の状態が レビュー未完了 で、QA ロールがレビュー未完了の問題を所有するものと指定されている場合は、問題は自動的に Mike の受信箱 Mike - QA に送られます。

Mike がこの問題に対処すると、実際には、彼は、ライフ サイクルに従ってこの問題を別の状態 (別の所有者を持つ) に移動します。 Issue Manager は、再び、この問題の現在の状態、その状態の所有者、および特定の製品、コンポーネント、リリース、プラットフォームに該当するルーティング ルールに基づいて、適切な受信箱を決定します。