最新のLinuxオペレーティングシステムからデスクトップまたはXクライアントを起動するには、クライアントセッションをサポートする固有のD-Busセッションが必要です。D-Busは、プロセス間通信(IPC)であり、同じユーザセッション内でXクライアント間の通信を可能にするリモートプロシージャコール(RPC)メカニズムです。
GDMログイン画面(XDMCP)から起動したGNOME 3のデスクトップセッションの場合、これらの条件はGDMによって処理され、Reflection X Advantageで設定する必要はありません。
XDMCP接続を使用していない場合は、次のようにクライアントのコマンドラインでD-Busセッションを起動する必要があります。
ヒント:XクライアントでD-Busを起動するには、dbus-run-sessionコマンドを使用するのが最適な方法です。
GNOME端末などの最新のXクライアントを起動するコマンドを設定するには
[Xマネージャ]ウィンドウで、[Xクライアント]の横にあるプラスボタンをクリックし、新しいクライアント定義を作成します。
新しいクライアント定義で、[名前]および[ホスト名]を入力します。
[ホストタイプ]ドロップダウンリストから、[Linux]を選択します。
[コマンド]ドロップダウンリストから[端末]を選択します。
[セッション]リストで、最新のXクライアントに対して適切な拡張機能が有効になっているセッション定義を選択します。
クライアントコマンドには、次の要素が含まれている必要があります。
(dbus-run-session -- /usr/bin/gnome-terminal --display=%IP#% --wait)
Linux-gnome-terminal(GNOME 3)などのサンプルGNOME 3 Xクライアント定義の1つを使用できます。これらのサンプルがセッション定義の[Xマネージャ]ウィンドウに表示されていない場合、テンプレートファイルlinux_gnome3_templates.rxdをインポートすることによってそれらのサンプルを追加できます。(インストールされたテンプレートのインポートを参照してください)。
セッションを開始すると、dbus-run-sessionコマンドによって固有のD-Busセッションを持つクライアントが起動され、gnome-sessionクライアントの終了時にD-Busセッションを終了します。
メモ:dbus-run-sessionコマンドは、RHEL 6.10以降およびRHEL 7.6以降などの新しいシステムでのみ使用できます。古いシステムに対して固有のD-Busセッションを設定するには、代わりにdbus-launchコマンドを使用します。